この記事では『ペイントで画像の背景を透明にして合成する方法』について解説します。
ペイントで背景を透明にするのは難しくありませんが、上手くいかない時もあります。
今回はペイントで透明化できなかった時の対処法についてもお伝えしていきますので、合わせて参考にしてみてください。
ペイントで画像の背景を透明にして合成する方法
こちらの画像に、車のイラストの背景を透明化して合成したいと思います。
まずは、この画像の上に普通に重ねて貼り付けます。
- 「ホーム」タブをクリック
- 「貼り付け」の「▼」をクリック
- 「ファイルから貼り付け」をクリック
- 貼り付ける画像を選択
- 「開く」をクリック
↓↓↓
いま貼り付けた画像が選択された状態で、
- 「ホーム」タブをクリック
- 「選択」の「▼」をクリック
- 「透明の選択」をクリック
↓↓↓
そして、背景が透明になった画像を好きな位置に移動させれば、合成が完了です。
背景が透明にならない時の対処法
ここからは背景の透明化が上手くいかない原因や、透明にならなかった時の対処法について解説していきます。
『色2』を確認
貼り付けた画像の背景が透明にならない時は、『色2』が背景色と一緒になっているか確認してください。
透明化できるのは、『色2』で設定している色と同じ場合だけです。
『色2』をクリックして、右から選べば色を変更できます。
例えば、こちらの画像。
色2が白の時に透明化すると、このようにイラストの白い部分だけが透明になります。
色2が青の時に透明化すると、今度は青の部分だけが透明になります。
このように、ペイントでは2色以上を同時に透明化することはできません。
また、WEBの色にはカラーコードという設定があるため、ペイントで白以外の色を透明化しようとすると、実際は非常に手間がかかる場合が多いです。
そこで次からは、ペイントで透明にならなかった時の対処法として『エクセルを使って画像の背景を透明にする方法』について解説していきます。
エクセルを使って画像の背景を透明にする方法
エクセルでは背景が2色以上あっても、同時に透明化できます。
手順は増えますが、ペイントの透明化よりも確実です。
なお、ここではエクセルを使って解説しますが、この方法はワードやパワーポイントでも可能です。
手順もほぼ一緒なので、使いやすいツールで行ってみてください。
エクセルを起動したら、
- 「挿入」タブをクリック
- 「画像」をクリック
- 透明化したい画像を選択
- 「挿入」をクリック
エクセル上に画像が表示されて、「図ツール」が使えるようになります。
5.「図ツール」内の「背景を削除」をクリック
↓↓↓
紫色の所が透明にする箇所です。
- 残したい箇所を枠で囲む
- 「変更を保持」をクリック
↓↓↓
これで透明化が完了しました。
これをペイント上に貼り付けて、もう一度透明化すると合成できます。
8.画像の上で右クリックをして『コピー』を選択
9.ペイントで『貼り付け』のアイコンをクリック
↓↓↓
あとは最初の解説と同じ手順で、『選択』⇒『透明の選択』で透明化が完了となります。
エクセルの透明化はこんなに便利!
エクセルの透明化の機能は非常に便利です。
例えば、このような画像の背景を透明化するのは、ペイントだけではまず無理です。
しかし、エクセルなら先ほどと同じ手順で、このように透明化できます。
↓↓↓
ですから、背景が白以外の画像を透明化して合成するなら、まずはエクセル(ワード・パワポ)で加工して、その後にペイントに貼り付けたほうが良いでしょう。
透過のまま保存する方法
エクセルでは、背景を透明化した画像を保存することはできません。
しかし、ワードやパワーポイントなら、透過した画像を保存することが可能です。
ですから、透過画像を保存したい場合は、ワードかパワポで加工してみてくださいね。
まとめ
今回は『ペイントで画像の背景を透明にして合成する方法』について解説してきました。
- 背景が白の画像は、ペイントでも透明化は簡単
- 背景が白以外の画像は、エクセル(ワード・パワポ)で透明化できる
- 背景を透明化した画像は、ワードとパワポで保存できる
ペイントだけではできないことでも、他のオフィスソフトを使えばできることが増えます。
そのぶん手順が増えて面倒ですが、覚えておくと便利なので、ぜひ挑戦してみてくださいね。