生成AIを比較しようと調べてみたら、「これが最強」という記事ばかりで、結局どれにお金を払えばいいのか分からなくなっていませんか。
ChatGPT・Claude・Geminiの有料プランはどれも月3,000円前後なのに、小さな会社のふだんの事務の仕事で、どれがいちばん使えるのかは、なかなか書いてありませんよね?
この記事では、ChatGPT・Claude・Geminiの有料版に、架空の工務店の同じ仕事を5つ(おわびのメール・売上の表とグラフ・補助金の募集要項・お知らせの画像・出典つきの調べもの)を同じ文面で頼んで、「そのまま使えるか・どれくらい直すか」で採点した結果を解説します。
3つの料金と払い方の違い、ログインなしの無料版でやり直した結果、使ったプロンプトの全文も載せています。
読み終えるころには、自分の仕事にどのAIが合うかを3つの質問で決められて、最初の1か月をむだなく試せるようになります。
生成AI比較の答えは「3つの質問」で選ぶ|今回いちばん直す所が少なかったのはClaude

月3,000円で生成AIを1つ選ぶなら、Googleの道具を使っているならGemini、絵の入った画像も作りたいならChatGPT、メールや長い資料など文章の仕事が中心ならClaude、の3つの質問で決めるのが失敗しない選び方です。
同じ5つの仕事で比べた今回は、Claudeが5つとも「そのまま使える」で、直す所がいちばん少ない結果でした。
| 質問 | 当てはまるなら | 理由(今回の比較で分かったこと) |
|---|---|---|
| 1. 会社でGmailやGoogleのスプレッドシートを使っている? | Gemini | 会社のGoogle Workspaceに入っていることがあり、調べものでは出典を5つとも開いて確かめられた |
| 2. チラシやお知らせに、絵の入った画像も作らせたい? | ChatGPT | 冬らしい絵の入ったお知らせを、文字のくずれなしで作れた |
| 3. メールや長い資料を読ませるような、文章の仕事が中心? | Claude | メモにないことを書き足さず、出典も3つとも中身が合っていた |
同じ内容を動画(約39分)でも解説しています。
3つのAIの答えが出てくるところや、出典のリンクを1つずつ開いていくところは、動画のほうが分かりやすいので、あわせてご覧ください。
5つの仕事の採点表(ChatGPT・Claude・Geminiの比較)
5つの仕事の採点は、ChatGPTが「表・要項・画像はそのまま、メールと調べものは少し直す」、Claudeが「5つともそのまま使える」、Geminiが「画像と調べものはそのまま、メール・表・要項は少し直す」でした。
採点の決め方は、◎=そのまま使える、○=1〜2か所直せば使える、△=3か所以上直す、または出典を確かめられない、です。
| AI | メール | 表とグラフ | 募集要項 | 画像 | 調べもの |
|---|---|---|---|---|---|
| ChatGPT(Plus) | ○ | ◎ | ◎ | ◎ | ○ |
| Claude(Pro) | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ |
| Gemini(Google AI Pro) | ○ | ○ | ○ | ◎ | ◎ |

いちばん差が出たのは、メールと調べものです。
どちらも「頼んでいないことを書き足さない」「確かめられることだけを書く」ができるかどうかで、点が分かれました。
ただし、これは仕事ごとに新しいチャットで1回ずつ頼んだ結果です。
AIの答えは毎回変わるので、「このときはこうだった」という比較として見てください。
比べ方:同じ文面で5つの仕事を頼み、直す手間で採点
比べ方は、小さな会社で社長や事務の人がふだんやっている5つの仕事を、3つのAIに同じ文面で頼み、「そのまま使えるか。
使えないなら、どれくらい直す必要があるか」の1つだけで採点する、というものです。
速さや文章のうまさよりも、まちがいや、書いていないことを足していないかをいちばん重く見ました。
忙しい中で使うなら、直す手間が少ないことがいちばん大事だからです。
使ったのは3つとも有料版で、ChatGPTとClaudeはふだんの設定のまま、Geminiは有料版で選べる「3.1 Pro」のモデルに切り替えて頼みました。
Geminiは、はじめは速い「Flash」が選ばれているので、入力欄のメニューから選び直しています。
会社も人も数字もすべて架空で、売上の数字は以前の動画で使った同じ工務店のダミーのデータです(撮影は2026年11月4日)。
それでも迷ったら:無料で1週間、1つだけ1か月の月払い
3つの質問で決めきれないときは、まず無料で3つとも1週間使い、いちばん開いたAIに1つだけ・1か月だけ月払いで払い、1か月たったら続けるか決める、の3つの順で選んでください。
最初から2つも3つも払う必要はなく、1か月3,000円で自分の仕事に合うかを試す、くらいの気持ちで大丈夫です。

払ったら、最初の1週間で、よく使う頼み方を3つ保存しておくのがおすすめです。
ChatGPTのプロジェクト、Claudeのプロジェクト、GeminiのGem(2026年11月17日から「スキル」という名前に変わるとお知らせが出ていました)のように、決まった頼み方を保存できる機能が3つともあります。
3つとも入力欄のマイクから声でも頼めるので、現場の帰りに日報の下書きを声で頼む、といった使い方もできます。
ChatGPT Plus・Claude Pro・Google AI Proの料金を比較

3つの有料プランの料金は、ChatGPT Plusが月3,000円、Claude Proが月払いで22ドル(年払いなら月18ドル)、Google AI Proが月2,900円で、ほとんど同じです(2026年11月4日時点・各社の料金ページ)。
値段で差がつかないので、中身と払い方の違いで選ぶことになります。
| 項目(2026年11月4日時点) | ChatGPT | Claude | Gemini |
|---|---|---|---|
| 比べたプラン | Plus | Pro | Google AI Pro |
| 月の料金 | 3,000円 | 22ドル(月払い) | 2,900円 |
| 会社向けのプラン | Business(2人から・年払いで1人月3,050円) | Team(2人から) | Google Workspace(Business Starterから入っている) |
| 払い方の特徴 | 円の金額・個人のプランは月払いだけ | ドルの金額・年払いなら月18ドル | 円の金額・保存の容量5TBつき |
1年にすると、ChatGPT Plusなら3万6,000円、1日あたりでは約100円です。
メールの下書きや資料を読むのに1日10分でも手間が減れば、1か月で3時間以上になるので、社長の3時間と比べてどうか、で考えると決めやすくなります。
会社の経費にできるかどうかは、払い方や使い方で変わるので、顧問の税理士さんに確かめてください。
ChatGPT Plusの料金とChatGPTの有料版でできること
ChatGPT Plusの料金は月3,000円で、料金のページには円の金額で出ています。
ChatGPTの有料版は、無料版よりたくさん使えて、上のモデルや追加の機能が使えるようになるプランで、個人のプランは月払いだけでした。

Plusのとなりには、月1,400円の「Go」というプランもあります。
複数人で使う会社向けには「Business」があり、2人から、1人あたり年払いで月3,050円(月払いなら3,850円)です。
Claude Proの料金はドル。Claudeの有料版は月払い22ドル
Claude Proの料金は、日本語の料金ページで月払いが22ドル、年払いにすると月18ドルです。
ページを開くと年払いの18ドルが大きく出ていて、その下に月払いの金額が書いてあるので、見まちがえないようにしてください。

Claudeの有料版は、無料版より多く使えますが、料金ページには5時間ごとと1週間ごとに使える量の上限があると書いてあります。
会社向けは「Team」で、2人から使えます。
Geminiの料金はGoogle AI Proで月2,900円
Geminiの有料版は「Google AI Pro」というプランで、料金は月2,900円です。
Googleドライブなどの保存の容量が5TB付いてきて、家族と分けて使える機能もあります。

もっと安い「AI Plus」は月725円(保存の容量400GB)でした。
無料では足りないけれど3,000円は高い、という人はこちらも選べますが、使える量や機能は少なくなります。
値段を比べるときの3つの注意点
3つの値段を比べるときは、円で払うかドルで払うか、税込か税抜か、もっと安いプランがあるか、の3つに気をつけてください。
ChatGPTとGoogleは円の金額ですが、Claudeはドルの金額なので、為替によって毎月の円の金額が少し変わります。

今回見た3社の料金ページには、税込か税抜かがはっきり書いてありませんでした。
比べるときは、申し込む画面で最後に払う金額を見てください。
値段やプランの中身はよく変わるので、申し込む前に必ず各社の料金ページで確かめてください。
会社で使うなら会社向けのプランもある
会社で何人も使うなら、ChatGPTのBusiness、ClaudeのTeam、Google WorkspaceのGeminiのような会社向けのプランがあり、入れた仕事の内容をAIの学習に使わないのが基本の設定です。
そのかわり、2人以上からの契約だったり、1人あたりの値段が少し高かったりします。

とくに会社でGoogle Workspaceを使っている場合は、いちばん安いBusiness Starterから、Gmailの中のGeminiやGeminiとのチャットが入っていました。
新しく払う前に、会社の管理の画面か担当の人に、もう入っていないか聞いてみてください。
この記事の比較は、社長が1人で試すという前提で、個人向けの3つのプランで行っています。
仕事1のおわびのメールでChatGPTとClaudeとGeminiを比較

おわびのメールでは、Claudeがメモどおりでそのまま送れる形、ChatGPTとGeminiはメモの決まりに合わない理由を1か所ずつ書いていて、そこを直せば使える形、という結果でした。
見たのは、メモにない約束や理由を書き足していないかです。
おわびのメールのプロンプト(コピー用)
おわびのメールのプロンプトは次のとおりで、3つのAIに同じ文をそのまま送りました。
メモには引っかけが1つあり、「伝えること」には「メーカーの都合で遅れる」とあるのに、「気をつけること」には「メーカーのせいにする書き方はしない」と書いてあります。
あなたは工務店の事務の担当です。 下のメモをもとに、お客さんへのおわびのメールを書いてください。 ・メモに書いてあることだけで書いてください ・メモにない約束(値引き・おわびの品・日付の保証など)は書かないでください ・件名もつけてください ・長さは、スマホで読んで画面2つ分くらいまで (事務の池田のメモ。お客さんへのおわびメールのもと) ■あて先 顧客Aさま(お風呂の入れ替え工事。担当は現場の森) ■伝えること ・新しいユニットバスの入荷が、メーカーの都合で1週間ほど遅れる ・工事の完了は、11月28日(土)の予定だったのが、12月12日(土)になる ・そのあいだ、お風呂が使えない日が長くなってしまう ・近くの銭湯の回数券(10回分)をお渡しする(社長OK済み) ・11月4日(水)に、森が電話で先にお伝えしてある。メールは、その確認として送る ■気をつけること ・メーカーのせいにする書き方はしない(お客さんから見れば、うちの工事) ・値引きの話は、まだ社長と決めていないので書かない ・「必ず間に合わせます」のような、約束できないことは書かない
ChatGPTは「メーカーの都合により」が残った
ChatGPTのメールは、日付(11月28日→12月12日)も銭湯の回数券10回分も合っていて、値引きや「必ず」という約束も入っていませんでした。
ただ、「入荷がメーカーの都合により、1週間ほど遅れる」という一文があり、メモの「メーカーのせいにしない」を落としていました。

お客さんから見ると、メーカーのせいにしていると受け取られかねない一文なので、ここだけ直せば使える、の○にしました。
Claudeはメモどおりで、会社名を入れればそのまま送れた
Claudeのメールは、遅れの所を「新しいユニットバスの入荷が、1週間ほど遅れることとなりました」と書き、メーカーという言葉を入れていませんでした。
会社名と電話番号は[会社名][電話番号]と空けてあり、回数券をいつ渡すかはメモにないので書いていない、とも添えてありました。
![Claudeのおわびのメールの添え書き。「メーカー名や遅れの理由には触れず」、[会社名]と[電話番号]だけ入れて送る](https://sattoga.com/wp-content/uploads/2026/11/fig_t1_claude.webp)
最後に「メーカー名や遅れの理由には触れず、うちの工事としておわびする形にしています」と、どう考えたかまで書いてあったので、そのまま使える◎です。
Geminiは誤字なしだが、メモにない「管理不足」という理由を作った
Geminiは、少し考えてから、3つの中でいちばん長い答えを出しました。
日付と銭湯の回数券は合っていて、字のまちがいもありませんでした。
ただ、「自社の管理不足によりご迷惑をおかけしますこと」と、メモにない理由を自分で作っていました。

メーカーのせいにしないように考えたのかもしれませんが、管理不足だったかどうかはメモに書いていないので、ここだけ直せば使える、の○にしました。
プロンプトで「書かないで」と頼んでも書き足しは起きるので、送る前にメモと見比べて、書き足した文がないかだけは必ず人が見てください。
1回目の答えが長いときは、一から頼み直さずに、続けて「短くして」と頼めば直せます。
いちばん長かったGeminiに、続けて「短くして」「最初に、11月4日にお電話でお伝えしたことを入れて」と頼むと、「本日(11月4日)、現場担当の森よりお電話でお伝えいたしました件の確認メールです」から始まる短い形になりました。

ところが、直したメールには、1回目にはなかった「メーカー都合により、新しいユニットバスの入荷が1週間ほど遅れる」という一文が入っていました。
しかも下の説明には「メーカーのせいにするような表現は避けています」と書いてありました。
直しを頼むと、頼んでいない所まで変わることがあるので、直したあとも、もう一度メモと見比べてください。
仕事2の売上データの表とグラフは3つとも計算が合った

1年分66件の売上データから表とグラフを作る仕事では、3つとも合計6,539万円・66件、キッチン1,777万円、トイレ10件286万円と、数字が全部合っていました。
差が出たのは、表とグラフのあとの「知っておくとよいこと」に、データにない話を足したかどうかです。
表とグラフのプロンプト(コピー用)
表とグラフのプロンプトは次のとおりで、売上データのCSVファイル(成約日・お客さん・地区・工事の種類・金額・問い合わせ元・担当の7列、66行)を添付して送りました。
添付したのは、工務店の1年分の売上データです(2025年11月〜2026年10月。すべて架空のダミーです)。 次の3つをお願いします。 1. 工事の種類ごとに、件数と合計金額の表を作ってください。合計金額の多い順に並べてください 2. 月ごとの売上の合計を、棒グラフにしてください 3. 表とグラフから、社長が知っておくとよいことを3つ、短く書いてください 計算に自信がない所があれば、そう書いてください。
引っかかりやすいのはトイレで、件数では10件と多いのに、金額では286万円で下から2番目です。
件数と金額を取りちがえていないかも見ました。
ChatGPTとClaudeは原因を決めつけなかった
ChatGPTとClaudeは、表とグラフをチャットの中に出し、数字は全部合っていて、言い切れないことは言い切らずに注意を書いていました。
ChatGPTは「売上が落ちた原因は、この集計だけでは断定できません」、Claudeは「1年分・66件だけのデータなので、冬に落ちるのが毎年の傾向かどうかは前の年と比べないと言い切れない」と書いています。

どちらもそのまま使える◎です。
件数と金額で順番が違うときは、続けて「2つを横に並べた表にして」と頼むと、「トイレは10件と件数が多い一方、売上金額では6位」のように、ひと目で分かる形にしてくれました。
Geminiは数字は合ったが、データにない提案を足した
Geminiも、66件・6,539万円、キッチン1,777万円、トイレ10件286万円と、表の数字は全部合っていました。
グラフはダッシュボードのような形で、月ごとの棒グラフと、月の平均(約545万円)まで出してくれました。
ただ、「知っておくとよいこと」には、「冬でも施工しやすい屋内工事(窓・断熱やトイレなど)のキャンペーンを冬前に打つ」「トイレは洗面所の改修などとセットで提案すれば、全体の利益率を底上げできる」と書いてありました。
どの工事が冬にしやすいかも、利益も、このデータには入っていないので、データにない話です。

数字は全部合っていたので、少し直す○にしました。
AIに表を作らせたら、合計の数字だけはExcelの合計と見比べ、「なぜそうなったか」の話はデータに書いてあるかを確かめる、の2つで大きなまちがいは防げます。
仕事3の補助金の募集要項は3つとも落とし穴を5つ拾った

長い補助金の募集要項(説明用に作った架空のもの)を読ませる仕事では、3つとも、わざと入れた5つの落とし穴を全部どこかに書いていました。
ChatGPTとClaudeはそのまま使える◎、Geminiは「落とし穴」の欄に2つが入っていなかったので○です。
入れた落とし穴は、1. 市の交付決定の前に契約・着工すると対象外、2. 上限は30万円で窓の工事を含むと40万円、3. 予算がなくなったら締切の前でも受付終了、4. 工事のあとの報告は「30日以内」か「2月26日」の早いほう、5. キッチンやお風呂だけの工事は対象外、の5つです。
募集要項を読ませるプロンプト(コピー用)
募集要項を読ませるプロンプトは次のとおりで、下に要項の文を全部貼って送りました。
要項にないことを作らせないように、「【書いてない】と書いて」と入れています。
下は、市の補助金の募集要項です(説明用に作った架空のものです)。 工務店の社長として、お客さんに案内する前に知っておくべきことを、次の4つに分けてまとめてください。 ①対象になる工事 ②いくらもらえるか ③締切と申請の手順 ④対象外になってしまう落とし穴 ・要項に書いてあることだけで答えてください ・要項に書いていないことは【書いてない】と書いてください (ここに募集要項の文を全部貼る)
ChatGPTは落とし穴を表に、Claudeは日程の注意まで
ChatGPTは「対象外になってしまう落とし穴」を表にまとめ、いちばん上に交付決定の前の契約を置き、予算の終わりもキッチン・お風呂の入れ替えも入れていました。
申請の方法は「書いてない」と、要項にないことを作らずに空けています。

Claudeも5つ全部を拾い、交付決定の前の契約は「契約書を交わすだけでもアウト」と強めに書いていました。
Claudeだけが出したのが、「受付の最終日の1月29日に申請すると、交付決定はおおむね2月19日ごろで、報告の期限の2月26日まで約1週間しかない」という注意で、要項の日付から計算したと断ってから書いています。

Claudeのチャットで続けて「お客さんに電話で案内するときの順番」を頼むと、最初に「補助金を使うなら、市から交付決定通知書が届くまで、契約も着工もできません」という一言が来る形にしてくれました。
まとめで終わらせず、そのまま電話で話せる形まで頼むと、払う意味が大きくなります。
Geminiは「落とし穴」の欄に2つが抜けていた
Geminiの答えには、5つの落とし穴が全部どこかに書いてありましたが、④の「落とし穴」の欄には、予算で受付が終わることと、キッチン・お風呂だけは対象外、の2つが入っていませんでした。
それぞれ別の見出しにはあるものの、案内の前に「落とし穴」だけを見ると抜けてしまいます。
長い資料をAIに読ませたら、「対象外になる条件だけ、もう一度ぜんぶ出して」と念を押して聞き、最後は人が要項の原文で確かめてください。
ここはどのAIを使っても同じです。
仕事4のお知らせの画像は3つともそのまま使えた

相談会のお知らせの画像では、3つとも日にち・時間・場所の文字が正しく入り、そのまま使える◎でした。
ChatGPTとGeminiは絵の入った画像、Claudeは「Claude Design」という機能で、絵ではなく文字と図形で組んだお知らせを作りました。
お知らせの画像のプロンプト(コピー用)
お知らせの画像のプロンプトは次のとおりです。
インスタグラムと、事務所の入口の貼り紙に使う想定で頼みました。
下のメモをもとに、お知らせの画像を1枚作ってください。 インスタグラムと、事務所の入口の貼り紙に使います。 ・日にち・時間・場所の文字は、メモのとおり正確に入れてください ・人の顔の写真のような絵は入れないでください (営業の高橋のメモ。お知らせの画像のもと。インスタグラムと、事務所の入口に貼る) ■中身 ・タイトル:冬の窓の結露・すきま風 無料相談会 ・日にち:12月5日(土)・6日(日) ・時間:10時〜16時 ・場所:坂本工務店の事務所 ・予約はいらない ・窓の写真をスマホで撮って持ってきてもらえると、話が早い ■見た目 ・正方形 ・あたたかい感じ。冬らしく ・文字は大きく。お年寄りにも読めるように
ChatGPTとGeminiは絵の入った画像を作れた
ChatGPTは窓とカーテンの冬らしい絵で、「12月5日(土)・6日(日)」「10時〜16時」「坂本工務店の事務所」「予約はいらない」が字のくずれなく入っていました。
画像ができるまでは2分くらいかかりました。

Geminiは20秒ほどで、家や手袋、カレンダーのあたたかい感じの絵を作り、日にち・時間・場所も全部正しく入っていました。

ClaudeはClaude Designで文字と図形のお知らせを作った
Claudeは、絵を描く画像ではなく、「Claude Design」で正方形のお知らせを文字と図形で組んで作りました。
日にち・時間・場所はメモのとおりの文字で大きく入り、画像やPDFとして書き出せる、と答えにありました。

文字が画像の中でくずれる心配がないので、日にちを絶対にまちがえたくない貼り紙に向いています。
チラシに絵の入った画像までAIに作らせたいなら、ChatGPTかGeminiです。
画像を直すと、ほかの文字が変わることがある
画像は続けて直しを頼めますが、頼んでいない所まで変わることがあります。
ChatGPTに「日にちと時間の文字を、もっと大きくしてください。
ほかはそのままで」と頼むと、日にちと時間は大きくなったものの、「場所:坂本工務店の事務所」の字がとても小さくなりました。

画像を直したら、もう一度すべての文字を見てください。
仕事5の出典つきの調べものはClaudeとGeminiが全部確かめられた

結露の対策を調べて出典をつける仕事では、出典を1つずつ開いて確かめた結果、Claudeは3つとも開けて中身も合う◎、Geminiも5つとも開けて中身も合う◎、ChatGPTはページ3つのうち確かめられたのが2つで○でした。
調べもののプロンプト(コピー用)
調べもののプロンプトは次のとおりです。
お客さんに配る、はがきくらいのお知らせの材料集めとして頼みました。
下のメモのお知らせの材料を、インターネットで調べて集めてください。 ・家でできる結露の対策を5つ ・それぞれに、出典のURLをつけてください(役所・メーカーなど、しっかりした所を優先) ・見つからなかったものは、無理に書かないでください ・最後に、はがきくらいの大きさに入る文章(200字くらい)にまとめてください (営業の高橋のメモ。お客さんに配るお知らせ「冬の結露を減らすコツ」の材料集め) ・お客さんに配る、はがきくらいの小さなお知らせにしたい ・家でできる結露の対策を5つくらい ・それぞれ、どこに書いてあったか(出典のURL)もほしい。役所やメーカーなど、しっかりしたところの情報がいい ・最後に「窓の断熱のご相談は坂本工務店へ」と入れる
Claudeは見つからない話を無理に入れなかった
Claudeは札幌市のページ、北九州市の資料(PDF)、アイリスオーヤマのよくある質問の3つから集め、開いてみると、換気・加湿器を使いすぎない・家具を壁から5センチほど離す、など3つとも中身が合っていました。

さらに、「ストーブよりエアコンのほうが結露しにくい、という話はよく見かけるけれど、役所やメーカーのページでは見つからなかったので入れていない」とも書いてあり、見つからないものを無理に入れない、という頼み方を守っていました。
ChatGPTは確かめられたのが2つ、Geminiは5つとも中身が合った
ChatGPTは5つの対策を表にまとめ、窓のメーカーのYKK APとLIXILを出典にしていました。
リンクは5つでしたが、3つは同じページで、ページとしては3つ、そのうちYKK APの1つは「緊急メンテナンス」の表示で中身が見られず、確かめられたのは2つです(メンテナンスはAIのせいではありません)。
Geminiは、パナソニック(住まいのページと除湿機のページ)・YKK AP・大東市・LIXILの5つのページから対策を集め、出典のURLを本文の中にそのまま書いていました。

開いてみると、パナソニックの住まいのページは換気、YKK APは加湿器を控えめにして湿度を40〜60%に、除湿機のページはサーキュレーターで空気を回す、大東市は家具を壁から離す、LIXILは内窓で結露を抑える、と5つとも中身が合っていました。
ひとつ気をつけたいのは、各項目の横に出る小さな出典の印です。
たとえばLIXILの話の横には「ホームセンター通販のカインズ」と出ていて、本文のURLとは別のページでした。
開いて確かめるときは、横の小さな印ではなく、本文に書いてあるURLを開いてください。

AIがつけた出典は「ついているから安心」ではなく、「開いて確かめるための目印」です。
お客さんに配る物なら、続けて「役所や公的な機関のページだけ残して」と頼むと出典がしぼられます(ChatGPTでは東京都・いわき市・北九州市・福井市のページにまとめ直しました)が、その新しい出典も、配る前に1つずつ開いて確かめてください。
生成AIの有料と無料の違いと、使う前の注意点

ログインなしの無料版でやり直すと、ChatGPTもGeminiも売上のCSVファイルを添付できず、文章を貼るだけの補助金の要項は答えが出ました。
有料版にお金を払う意味は、「賢くなる」ことより、「ファイルを渡せて、たくさん使える」ことが大きい、というのが今回の結論です。
無料版ではファイルを渡せなかった
ログインしないで開いたChatGPTは、「ファイルを追加」が灰色で「使用するにはログイン」と出て、売上のCSVを添付できませんでした。
Geminiも「+」のメニューが全部灰色で、選べるモデルはいちばん軽い「Flash-Lite」の1つだけでした。

補助金の要項のほうは文章を貼るだけなので、ChatGPTもGeminiも無料版で答えが出て、落とし穴も拾えていました(Claudeは無料版もログインが要るので試していません)。
今回は1回ずつだったので上限の表示は出ませんでしたが、無料版は続けて使うと止まることがあります。
「ファイルを渡したいのに渡せない」「途中で止まって困った」と感じたときが、払いどきです。
有料版にも使える量の上限がある
有料版でも、使える量には上限があります。
Claudeの料金ページには5時間ごとと1週間ごとの上限が書いてあり、ChatGPTとGeminiも使える量に決まりがあります。
ふだんの事務の仕事で有料版の上限に当たることはそう多くないので、当たるようなら、そのときにひとつ上のプランか2つ目のAIを考えれば十分です。
3つのAIのデメリットと、どのAIでも効く点検の一言
今回の比較で見えたデメリットは、ChatGPTがメモの決まりを1つ落とすことがある点、Claudeがドルの金額で為替によって円の額が変わる点、Geminiがメールと表でメモやデータにないことを足し、要項では「落とし穴」の欄に2つ入れ忘れた点です。
どれを選んでも、答えが出たあとに次の一言で点検させると、自分で直す所を見つけてくれることがあります。
今の答えを、もう一度自分で点検してください。 メモ(または要項・データ)に書いていないことを書いていないか、数字・日付・名前がまちがっていないかを見て、 直す所があれば「直す前 → 直した後」の形で出してください。

ChatGPTのおわびのメールで試すと、「ご不便を少しでも減らせるよう」はメモにない説明なので削る、など2か所を直してきましたが、いちばん直してほしかった「メーカーの都合により」は見落としていました。
AIの点検は人の確かめの代わりにはならないので、数字と日付と、約束や理由を書いた文だけは最後に自分の目で見てください。
会社で使うときに気をつける3つ
会社で使うなら、学習の設定を確かめる、社長の個人のアカウントと会社のアカウントを混ぜない、社員にも使わせるなら会社向けのプランを考える、の3つに気をつけてください。
個人向けのプランは、入れた内容をAIの改良に使う設定がはじめからオンになっていることがありますが、3つとも設定でオフにできます。

家族と共有しているアカウントに、会社のお客さんのデータを入れるのはやめておきましょう。
社員に使ってもらうときも、1つのアカウントを使い回すと誰が何を入れたか分からなくなりますし、ChatGPTとClaudeは、アカウントを人と共有することを利用規約で認めていません。
よくある質問

ChatGPTとGeminiを比較すると、仕事ではどっちがいい?
今回の5つの仕事では、ChatGPTはメールと調べもの、Geminiはメール・表・要項が「少し直す」で、◎の数はChatGPTが3つ、Geminiが2つでした。
調べものの出典はGeminiが5つとも確かめられ、絵の入った画像はどちらも作れたので、Gmailやスプレッドシートを会社で使っているならGemini、Googleの道具を使っていないならChatGPTが選びやすいです。
ChatGPTとClaudeを比較すると、どこが違う?
今回いちばん違ったのは、メールでメモの決まりを守れたかと、出典の確かさです。
Claudeは5つともそのまま使えて、ChatGPTはメールと調べものが少し直す、でした。
絵の入った画像を作りたいならChatGPTが手軽です。
ClaudeとGeminiを比較すると、どちらを選ぶべき?
文章の仕事が中心ならClaude、Googleの道具とつなげたいならGeminiです。
今回はClaudeが5つとも◎、Geminiは画像と調べものが◎で、メール・表・要項は少し直す○でした。
生成AIのおすすめは、結局どれ?
1つだけ挙げるなら、今回いちばん直す所が少なかったClaudeを、文章の仕事が中心の人にすすめます。
ただ、「どれが一番賢いか」より「自分の仕事にどこが要るか」で選ぶほうが失敗しません。
迷ったら、無料で3つとも1週間使ってから決めてください。
最初から2つ以上の有料版に払ったほうがいい?
最初は1つだけ、1か月の月払いで十分です。
使っているうちに「絵の入った画像も作りたい」「Googleともつなげたい」と思ったときに、2つ目を足せば間に合いますし、2つ目は無料版のままでもかなり使えます。
年払いにしたほうが安い?
Claude Proのように年払いで安くなるプランはありますが、最初の1か月は月払いで始めるのがおすすめです。
合わなかったときにすぐやめられるからで、続けると決めてから年払いに変えても遅くありません。
無料版のままでも仕事に使える?
文章を貼るだけの仕事なら、無料版でも答えは出ました。
ただ、ログインなしではファイルを渡せず、使えるモデルや回数も少なめなので、ファイルを渡したいときや、途中で止まって困ったときが有料版を考える時期です。
まとめ

| こんな人は | 選ぶAI | 決め手 |
|---|---|---|
| GmailやGoogleのスプレッドシートを使っている | Gemini(Google AI Pro 月2,900円) | Workspaceに入っていることも・調べものの出典が5つとも確かめられた |
| チラシに絵の入った画像も作りたい | ChatGPT(Plus 月3,000円) | 冬らしい絵のお知らせを文字のくずれなしで作れた |
| メール・長い資料など文章の仕事が中心 | Claude(Pro 月払い22ドル) | 5つの仕事でいちばん直す所が少なかった |
| まだ決められない | 無料で3つとも1週間 | いちばん開いたAIに、1つだけ・1か月だけ月払い |
同じ月3,000円前後の生成AIでも、中身は別物で、差が出たのは、メモやデータにないことを足さないかと、出典を開いて確かめられるかでした。
迷ったら、文章の仕事が中心の人はClaudeから試し、1か月の月払いで自分の仕事に合うかを確かめてください。
どれを使っても、数字と日付と約束の文は、最後に人が見る、を守れば大きな失敗は防げます。
まずは、今週のメールか資料を1つ選んで、この記事のプロンプトを3つの無料版に貼ってみてください。
参考にした公式情報:

