「ダウンロードした画像を、ペイントで縮小したい」
「ペイントで絵を描くために、もっとキャンバスを拡大したい」
そんな方のために、今回は『ペイントのサイズ変更の方法』について解説していきます。

用途別に詳細な手順をお伝えしていきますので、ぜひ参考にしてみてください。
動画でも解説しています。
【ペイント】画像・キャンバスのサイズ変更(縮小・拡大)方法
ペイントを起動したら「ホーム」タブをクリックし、「イメージ」グループ内にある「サイズ変更」に進みます。
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いくつか設定項目がありますので、それぞれの用途に合わせて解説していきます。
なお、ペイントに画像を貼り付けて保存する方法はこちらでお伝えしていますので、合わせて参考にしてください。
パーセントで変更
まずはパーセントでサイズを変更する方法です。
「画像が大き過ぎるから、ざっくり半分くらいにしたい」という場合などに、オススメの方法です。
今回は写真ACという無料の素材サイトからダウンロードした、この「なまはげ」の画像を縮小したいと思います。
ここでは『今表示されている画像を100%として、どのくらいの大きさにしたいか?』で数値を変更します。
画像の大きさを2倍にしたいなら200、半分にしたいなら50と入力するような感じです。
今回はちょっと大き過ぎるので、25と入力してみました。
「480×320px」になりましたので、Web上に掲載するにも良い大きさですね。
ここで重要なのが、画像のサイズを変更するときは、必ず『縦横比を維持する』にチェックを入れることです。
これは、水平方向と垂直方向、いずれかの数値を変更したときに、もう片方もバランスを保って自動的に補正してくれる機能です。
もし『縦横比を維持する』にチェックが入っていないまま片方だけサイズ変更してしまうと、こんな画像になってしまいますので気を付けましょう。
ピクセルで変更
次にピクセルで変更する方法です。
ピクセルで変更するのは、何か目的があって具体的な数値で設定したい方にオススメです。
例えば僕は毎回ここで調整していますが、記事の中に入れる画像が大き過ぎる場合は、最大でも横が600~700px、縦は400pxくらいにしています。
ピクセルにチェックを入れて、なまはげの画像の横幅を600pxにしてみました。
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もちろんこのときも『縦横比を維持する』にチェックを入れるのを忘れないようにしましょう。
キャンバスサイズを変更①
今度はイラストを描く時などに、キャンバスサイズを変更する方法です。
ペイントは前回利用したときの設定がそのまま残ってしまいます。
そのため、ペイントを起動すると今回はこのように「600×399px」と、キャンバスのサイズがあらかじめ決められてしまいました。
これを「200×200px」の正方形にしたいと思います。
今度は正方形なので『縦横比を維持する』のチェックは外します。
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長方形だったキャンバスが正方形になりましたね。
ちなみに、ペイントの画面の右下には、このような『拡大・縮小』という調節する項目があります。
これは画面を拡大・縮小する所であり、画像やキャンバスのサイズを変更する所ではありませんので、気を付けましょう。
ただし、小さいキャンバスで描きづらい場合には、このように拡大すると作業もしやすくなります。
この機能も何かと便利なので、よろしければ合わせて覚えておいてください。
キャンバスサイズを変更②
キャンバスのサイズはマウス操作のドラッグ(左クリックを押したままマウスを動かす)でもできます。
- 右の『□』をドラッグ:横幅のサイズ変更
- 下の『□』をドラッグ:縦幅のサイズ変更
- 右下の『□』をドラッグ:縦横両方のサイズ変更
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ただし、この操作方法ではピッタリのサイズに調整するのが難しいので、ざっくり変更したいときだけ使ってみてください。
また、この操作方法では画像のサイズを変更することはできません。
サイズを広げようとすると画像に余白ができてしまい、
サイズを縮めようとすると、画像が切り取られてしまいます。
画像のサイズを変更したいときは、先に解説した%単位やpx単位で変更しましょう。
ペイントのサイズ変更でありがちな疑問やトラブル
ここまでペイントのサイズ変更の方法について解説してきました。
解説の中でも『縦横比を維持する』のチェックの有無が重要とお伝えしましたが、それ以外にもいくつか気を付けたい部分があります。
そこでここからは『ペイントのサイズ変更でありがちな疑問やトラブル』についてまとめていきます。
画像サイズを変更して容量を減らすには?
画像の容量を減らす目的で、ペイントでサイズを変更したい方も多いかもしれません。
画像の容量を減らすためにサイズを変更するなら、パーセントでの変更がやりやすいです。
あくまでも目安ですが、減らしたい容量のサイズに合わせて、この大きさに変更してみてください。
- 容量半分:70%
- 容量1/3:60%
- 容量1/4:50%
なお、ペイントでは保存しないと変更された容量がいくつなのか分からない仕様になっています。
一見、サイズ変更しただけでは容量が減っていないように見えますが、保存すれば容量も変更されますので、確認してみてください。
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画面の下にサイズが表示されていない
ペイントの画面の最下部は『ステータスバー』と言います。
ここで画像やキャンバスのサイズ・容量を知ることができますので、ステータスバーが表示されていないと困っちゃいますよね。
しかし、もし表示されていなくても、また表示させるのは簡単なのでご安心ください。
ステータスバーが表示されていない場合は、「表示」タブをクリックして、「表示または非表示」グループ内にある『ステータスバー』にチェックを入れるだけ。
これで無事ステータスバーが表示されたはずです。
ちなみに、ペイントは前回利用したときの設定がそのまま残ります。
ですから、他の方と共有してるPCでペイントを使う場合には、色々と設定が変わっていることもあるでしょう。
ここでは他にもルーラー(縦横の値)やグリッド線(マス目)の表示/非表示も切り替えられますので、合わせて押さえておいてください。
センチメートルでサイズ変更したい
ペイントでハガキや名刺などを作成するときは、ピクセルではなく、センチメートル単位でサイズ変更したいですよね。
そこで、サイズの単位を変更するには、「ファイル」タブをクリックして、「プロパティ」に進みます。(※ ショートカットキー「Ctrl + E」でもOK)
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「インチ」はあまり使うことがないと思いますが、印刷物を作成するときなどは「センチ」、Webサイトに掲載する画像なら「ピクセル」が良いでしょう。
ただし、Windowsのペイントソフトの場合、解像度は96DPIに設定されており、変更不可能となっています。
印刷物を作成するときは300DPI程度あったほうが良いので、綺麗な印刷物を作成したい場合はペイント以外のソフトを使ったほうが良いかもしれません。
Web上に掲載するときは72DPIあればOKなので、ペイントで十分です。(この記事で使っている画像も、ほぼペイントで加工しています)
また、この「イメージのプロパティ」にも『幅:高さ』という項目があるので、一見ここでもサイズ変更ができそうに見えると思います。
しかし、ここはサイズ変更というよりも、画像の切り抜きやトリミングで利用する項目になります。
例えば、元々『600×399px』なまはげの画像を『幅:300、高さ:200』に変更したものがこちらです。
誤ってここで数値を変更しないように気を付けましょう。
まとめ
今回は『ペイントのサイズ変更の方法』について解説してきました。
特に押さえておきたいのが、この3点です。
- 『縦横比を維持する』のチェックの有無
- 『ステータスバー』の表示/非表示
- 『ファイル ⇒ プロパティ』でサイズ単位の変更
簡単なようで、ちょっとややこしい部分もありますので、ぜひ今回の解説を参考にしてもらえると幸いです。