大相撲の大関昇進の条件について解説!なぜあの大関は昇進できたのか?

大相撲の大関昇進の条件について解説!なぜあの大関は昇進できたのか?大相撲

今回は『大相撲の大関昇進の条件』について解説します。

大関昇進の条件を知っておくと、最近活躍中の若手力士が「どうすれば大関に昇進できるのか?」が分かるようになります。

相撲観戦がさらに楽しめますので、ぜひ今回の内容をチェックしておきましょう。

スポンサーリンク

大関昇進の条件とは?

大関昇進の条件として言われているのが、この3つです。

  • 三役(小結・関脇)
  • 直近3場所全てが10勝以上
  • 直近3場所の合計が33勝以上

大関昇進は大相撲協会の臨時理事会によって決められますが、この条件は協会の規定で明確に定められているわけではありません。

あくまでも大関昇進の目安に過ぎず、その時の取組み内容などによって判断基準は変わると言われております。

2006年以降に大関に昇進した力士の直近3カ月の成績一覧

2006年以降に大関に昇進した力士の直近3カ月の成績一覧がこちらです。

  • 優:優勝
  • 同:優勝同点(優勝決定戦で敗れた場合の準優勝)
  • 準:準優勝
四股名3場所前2場所前直前合計大関昇進場所
琴欧州12勝3敗 準13勝2敗 同11勝4敗 準36勝9敗2006年1月
白鵬9勝6敗13勝2敗 準13勝2敗 同35勝10敗2006年5月
琴光喜10勝5敗12勝3敗 準13勝2敗 準35勝10敗2007年9月
日馬富士10勝5敗12勝3敗 準13勝2敗 同35勝10敗2009年1月
把瑠都9勝6敗12勝3敗 準14勝1敗 準35勝10敗2010年5月
琴奨菊10勝5敗11勝4敗12勝3敗 準33勝12敗2011年11月
稀勢の里10勝5敗12勝3敗 準10勝5敗32勝13敗2012年1月
鶴竜10勝5敗10勝5敗13勝2敗 同33勝12敗2012年5月
豪栄道12勝3敗 準8勝7敗12勝3敗 準32勝13敗2014年9月
照ノ富士8勝7敗13勝2敗 準12勝3敗 優33勝12敗2015年7月
高安11勝4敗12勝3敗11勝4敗34勝11敗2017年7月
栃ノ心14勝1敗 優10勝5敗13勝2敗 準37勝8敗2018年7月

このように、中には先ほどの条件を満たしていない力士もいます。

そこで次からは、より細かく大関に昇進するための条件について見ていきましょう。

スポンサーリンク

三役でなくてもいい?

2006年以降に大関に昇進した力士の中で、照ノ富士と栃ノ心は三役の地位にいなかった場所がありました。

四股名3場所前2場所前直前
照ノ富士東前頭2東関脇東関脇
8勝7敗13勝2敗 準12勝3敗 優
栃ノ心西前頭3西関脇東関脇
14勝1敗 優10勝5敗13勝2敗 準

いずれも準優勝と優勝が1回ずつという好成績が評価され昇進しましたが、この2名のケースは稀で、番付は重要です。

 

2015年には嘉風がこのような好成績を収めていますが、大関には昇進していません。

  • 5月場所:東前頭14枚目で10勝5敗
  • 7月場所:東前頭8枚目で12勝3敗(準優勝)
  • 9月場所:西前頭1枚目で11勝4敗(2横綱2大関から白星)
  • 合計:33勝12敗

また、その後の成績がこのようになりました。

  • 11月場所:西小結で8勝7敗
  • 2016年1月場所:西関脇で8勝7敗
  • 3月場所:東関脇で4勝11敗

番付が大事なのは、下位の場合は横綱や大関との対戦が組まれないからです。

大関という地位には横綱を倒して場所を盛り上げることも期待されますので、その力量を見極めるために、三役というのが一つの目安になっています。

ですから、もし嘉風が11月場所と1月場所で10勝以上を上げ、かつ合計33勝以上になっていたら、9月場所は三役ではありませんでしたが、大関に昇進していたかもしれません。

直近3場所全てが10勝以上でなくてもいい?

直近3場所全てが10勝以上でなかった力士は、白鵬・把瑠都・豪栄道・照ノ富士の4力士いますが、照ノ富士が大関に昇進できた理由は、先に解説した通りです。

白鵬把瑠都は3場所前がいずれも9勝6敗という成績でしたが、直近2場所が準優勝で優勝争いに絡んだことが評価されました。

また、豪栄道は2場所前が8勝7敗という成績でしたが、この場所では1横綱1大関から白星を挙げて殊勲賞を獲得しており、何よりも14場所連続で関脇の地位を務めたことが大きく評価されて、大関に昇進しています。

なお、豪栄道の14場所連続で関脇というのは、昭和以降では単独1位の記録です。

直近3場所の合計が33勝以上でなくてもいい?

直近3場所の合計が33勝に届いていないのは、稀勢の里と豪栄道の2力士ですが、豪栄道が大関に昇進できた理由は、先に解説した通りです。

稀勢の里は33勝にはあと1勝足りていませんが、直近6場所中5場所で2桁勝利だったことと、当時一人横綱だった白鵬に対して直近3勝3敗と五分の成績だったことが評価され、大関に昇進しています。

また、稀勢の里は小結を通算12場所務めており、これは史上最多記録となっています。

昇進が見送られたケース

中には先に紹介した条件(目安)を満たしていても、昇進が見送られたケースもあります。

近年ではこの3力士の大関昇進が見送りになっています。

四股名3場所前2場所前直前合計直前場所
琴光喜13勝2敗 優9勝6敗12勝3敗34勝11敗2002年1月
雅山10勝5敗14勝1敗 同10勝5敗34勝11敗2006年7月
把瑠都12勝3敗9勝6敗12勝3敗 準33勝12敗2010年1月

琴光喜は優勝した3場所前が平幕だったこと、2場所前が1桁だったこと、直前場所で遥かに格下の前頭8枚目・武雄山に敗れたことなどが見送られた理由です。

なお、琴光喜はその5年後の2007年に大関に昇進しており、年6場所制になってからは史上最年長での大関昇進となりました。

 

雅山は直前場所で10勝だったのがあまり良い印象ではなかったために昇進が見送られたと言われています。

ちなみに雅山も一度大関に昇進していますが、この時は降格してからの再昇進が見送られたケースです。

 

把瑠都は2場所前が1桁だったことや、琴光喜と雅山も昇進を見送られたことがあるとして、昇進が見送られたと言われています。

しかし、把瑠都はその直後の場所で14勝1敗で準優勝という好成績を挙げて、見事大関に昇進しています。

大関が多いと昇進が見送られる?

琴光喜・雅山・把瑠都が大関昇進を見送られた時の理由として、大関の人数が多かったからとも言われています。

琴光喜と把瑠都の時は4人、雅山の時は5人の大関がいました。

しかし、大関がたくさんいるからという理由で昇進を見送るのは「ちょっと理屈としておかしいのでは?」というのが、個人的な考えです。

なぜなら、大関が多い中で好成績を収めるほうが、大関が少ない時よりも難しいはずだからです。

ですから、その難しい条件をクリアしたからこそ、大関に昇進させてあげるべきではないでしょうか?

 

もちろんこの時大関に昇進できなかった3力士の場合は、それだけが理由ではありません。

しかし、特に何人までという決まりがない限りは、こういう曖昧な理由での昇進見送りはするべきではないでしょう。

実際、2012年には6人の大関がいた場所もありましたし、5人の大関がいた場所は過去に何度もありましたからね。

大相撲ファンとしては、そういったよく分からない理由でガッカリしたくはありませんので、昇進の条件はなるべく明確にしてほしいなと思っています。

まとめ

大相撲で大関に昇進する条件は、この3つです。

  • 三役(小結・関脇)
  • 直近3場所全てが10勝以上
  • 直近3場所の合計が33勝以上

ただし、これはあくまでも目安であって、明確に決められているわけではありません。

その時の取組み内容によっても判断基準は変わりますが、これを知っておくと、より相撲が楽しめるようになります。

応援している力士が「大関に昇進するにはあと何番勝てばいいのか?」

そんなドキドキ感を味わいながら観戦するのも、相撲観戦の一つの醍醐味ですよ!

ちなみに大関には陥落と復帰についても特別な制度がありますので、こちらも合わせて参考にしてみてくださいね。

大関から陥落した力士のその後!復帰できたのは何人いるの?
「大関が2場所連続で負け越した場合、関脇へ降格する」という大関陥落の制度と「直後の場所で10勝以上の勝ち星を挙げれば、大関に復帰できる」という大関特例復帰制度は、昭和44年(1969年)7月場所に定められました。今回は「何人の大関が陥落し、復帰できたのか?」をご紹介します。

追記:貴景勝と玉鷲の大関昇進に必要な勝ち星は?

2019年3月場所に大関昇進が期待されている、貴景勝と玉鷲の直近の成績がこちらです。

四股名3場所前2場所前直前
貴景勝東小結東関脇東関脇
13勝2敗 優11勝4敗 準
玉鷲西前頭2西関脇西関脇
9勝6敗13勝2敗 優

貴景勝は2018年9月場所が小結で9勝だったこともあり、合計33勝に届いても昇進が見送られました。

今場所は10勝で合計34勝になりますが、これは協会の判断次第になりそうです。

11勝以上なら、昇進の可能性は高いと思います。

玉鷲は3場所前が西前頭2枚目で、しかも9勝ですから、今場所で昇進を決めるのは厳しいでしょう。

しかし、照ノ富士と同じような流れなので、優勝、もしくはそれに準ずる成績なら、昇進があるかもしれませんね。

スポンサーリンク
タイトルとURLをコピーしました