横綱は負け越したら引退?過去に負け越した横綱は?

横綱は負け越したら引退?過去に負け越した横綱は?大相撲

相撲界を代表する品格と、圧倒的な力量を求められる地位。それが大相撲の横綱です。

しかし「横綱が負け越したら引退」とも言われていますが、本当なのでしょうか?また、実際に負け越した横綱は過去にいたのでしょうか?

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横綱は負け越したら引退?

「横綱が負け越したら引退」というのは実は単なる噂であって、明確にルールとして定められているわけではありません。横綱審議委員会や協会、親方が、負け越した横綱に引退勧告を行う可能性は否定できませんが、それも特に決まっていません。

また、横綱は負け越しても、横綱の地位から降格することもありません。何場所休場しても横綱のままです。

1953年に第41代横綱・千代の山が2場所連続途中休場した際に、成績不振を理由に自ら横綱返上を申し出たこともありましたが、協会はこれを認めませんでした。

つまり、横綱は引退するまでその地位が保証されており、例え本人が申し出たとしても降格する事はできないのです。

過去に負け越した横綱は?

過去に負け越した横綱は6人います(全休・途中休場による負け越しを除く)。

四股名場所成績引退場所
大正8年5月3勝6敗1休大正9年5月
宮城山昭和2年10月4勝7敗
昭和5年3月4勝7敗
昭和6年1月5勝6敗昭和6年3月
男女ノ川昭和13年5月6勝7敗昭和17年1月
安藝ノ海昭和20年11月4勝6敗昭和21年11月
大乃国平成元年9月7勝8敗平成3年7月
若乃花平成11年9月7勝8敗平成12年3月

宮城山は負け越した翌場所、安藝ノ海は負け越した場所に引退していますので、負け越したことが引退の理由として考えられます。

また、1場所15日制が定着してから負け越した横綱は、大乃国と若乃花の2人だけとなっています(2017年1月現在)。

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横綱の引き際の美学

横綱が引退した際には、その発言や引退理由に注目が集まります。

ここからは「これぞ横綱!」と思えるような引き際の美学を貫いた横綱を紹介したいと思います。

第65代横綱・貴乃花

現在は貴乃花部屋の親方として後進の指導にあたっている貴乃花は、平成15年1月場所に引退しました。

「非常にすがすがしい気持ち」「心の底から納得しております」

横綱の地位で思う存分力を出し切ったと感じられるこの言葉は、当時流行語にもなりました。

第64代横綱・曙

現在はプロレスラー・格闘家として活躍している曙は、平成13年1月場所を全休し引退しました。

「8~10勝の平凡な勝ち越しなら出来るが、もう優勝争いは不可能」

『横綱である以上は常に優勝争いをしなければいけない』という責任感の強さが感じられる言葉です。

部屋の一門にこだわらずに若手力士の稽古にあたっていた曙は、礼儀正しさや謙虚な姿勢が「日本人以上に日本人らしい」と、親方衆からの評価が非常に高い横綱でした。

第58代横綱・千代の富士

2016年7月に亡くなった千代の富士は、平成3年5月場所に引退しました。

「体力の限界…気力もなくなり引退することになりました」

涙を流しながら発したこの言葉は、引き際の美学を貫いた横綱らしさの象徴で、今も名シーンとして相撲界の歴史に残っています。

まとめ

大相撲の横綱は引退するまでその地位を保証されており、『負け越したら引退』というルールは特にありません。また、負け越しても横綱から降格する事もありません。

しかし、常に優勝争いに加わって好成績を求められるため、その責任を果たせなくなった時には、引き際の美学を世間に求められる地位と言えるでしょう。

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