大相撲で横綱になるには?歴代横綱の昇進時の成績から解説!

大相撲で横綱になるには?歴代横綱の昇進時の成績から解説!

最近の大相撲は日本人大関の活躍もあって、毎場所のように誰かが「横綱昇進なるか?」と綱取り場所になっていますよね。しかし、横綱昇進の条件はイマイチ分かりづらい部分もあります。

今回は「大相撲で横綱になるにはどんな条件があるのか?」について、歴代横綱の昇進時の成績などから解説していきます。

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大相撲で横綱になるには?

歴代横綱の昇進時の成績一覧

大相撲が年6場所制になってからの横綱が、昇進した時の成績一覧がこちらです。

  • 優:優勝
  • 同:優勝同点(優勝決定戦で敗れた場合の準優勝)
  • 準:準優勝
四股名 三場所前 二場所前 直前 三場所合計 昇進場所
千代の山 11勝4敗 8勝7敗 14勝1敗 優 33勝12敗 1951年9月
鏡里 11勝4敗 12勝3敗 準 14勝1敗 優 37勝8敗 1953年3月
吉葉山 14勝1敗 準 11勝4敗 15戦全勝 優 40勝5敗 1954年3月
栃錦 9勝6敗 14勝1敗 優 14勝1敗 優 37勝8敗 1955年1月
初代若乃花 11勝4敗 12勝3敗 準 13勝2敗 優 36勝9敗 1958年3月
朝潮 14勝1敗 優 11勝4敗 準 13勝2敗 準 38勝7敗 1959年5月
柏戸 10勝5敗 11勝4敗 12勝3敗 同 33勝12敗 1961年11月
大鵬 11勝4敗 準 13勝2敗 優 12勝3敗 優 36勝9敗 1961年11月
栃ノ海 11勝4敗 14勝1敗 優 13勝2敗 38勝7敗 1964年3月
佐田の山 13勝2敗 準 13勝2敗 準 13勝2敗 優 39勝6敗 1965年3月
玉の海 13勝2敗 優 10勝5敗 13勝2敗 同 36勝9敗 1970年3月
北の富士 12勝3敗 準 13勝2敗 優 13勝2敗 優 38勝7敗 1970年3月
琴櫻 9勝6敗 14勝1敗 優 14勝1敗 優 37勝8敗 1973年3月
輪島 11勝4敗 準 13勝2敗 準 15戦全勝 優 39勝6敗 1973年7月
北の湖 10勝5敗 13勝2敗 優 13勝2敗 同 36勝9敗 1974年9月
二代目若乃花 13勝2敗 準 13勝2敗 同 14勝1敗 同 40勝5敗 1978年7月
三重ノ海 10勝5敗 13勝2敗 準 14勝1敗 同 37勝8敗 1979年9月
千代の富士 11勝4敗 準 13勝2敗 準 14勝1敗 優 38勝7敗 1981年9月
隆の里 12勝3敗 準 13勝2敗 準 14勝1敗 優 39勝6敗 1983年9月
双羽黒 10勝5敗 12勝3敗 準 14勝1敗 同 36勝9敗 1986年9月
北勝海 11勝4敗 12勝3敗 優 13勝2敗 準 36勝9敗 1987年7月
大乃国 15戦全勝 優 12勝3敗 準 13勝2敗 準 40勝5敗 1987年11月
旭富士 8勝7敗 14勝1敗 優 14勝1敗 優 36勝9敗 1990年9月
9勝6敗 14勝1敗 優 13勝2敗 優 36勝9敗 1993年3月
貴乃花 11勝4敗 15戦全勝 優 15戦全勝 優 41勝4敗 1995年1月
三代目若乃花 10勝5敗 14勝1敗 優 12勝3敗 優 36勝9敗 1998年7月
武蔵丸 8勝7敗 13勝2敗 優 13勝2敗 優 34勝11敗 1999年7月
朝青龍 10勝5敗 14勝1敗 優 14勝1敗 優 38勝7敗 2003年3月
白鵬 10勝5敗 13勝2敗 優 15戦全勝 優 38勝7敗 2007年7月
日馬富士 8勝7敗 15戦全勝 優 15戦全勝 優 38勝7敗 2012年11月
鶴竜 9勝6敗 14勝1敗 同 14勝1敗 優 37勝8敗 2014年5月

では、次からこの一覧を元にして、横綱になるための基準について解説します。

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横綱昇進の条件

旭富士が横綱になる以前の昇進の条件は「3場所の成績が合計36勝以上」でした。

しかし、一度も優勝することなく横綱に昇進した双羽黒が、所属していた立浪部屋で問題を起こして廃業(引退)したことで世間から横綱昇進への意見が相次ぎ、『大関が2場所連続優勝、もしくはそれに準ずる成績を挙げた時』と厳格化された経緯があります。

もし双羽黒の問題がなければ、こちらの力士も「3場所の成績が合計36勝以上」という条件を満たしていますので、横綱になっていた可能性があります。

四股名 三場所前 二場所前 直前 三場所合計 昇進場所
小錦 14勝1敗 優 10勝5敗 13勝2敗 同 37勝8敗 1990年5月
霧島 13勝2敗 準 10勝5敗 14勝1敗 優 37勝8敗 1991年3月
貴ノ浪 12勝3敗 12勝3敗 12勝3敗 準 36勝9敗 1995年1月
魁皇 11勝4敗 13勝2敗 優 12勝3敗 準 36勝9敗 2005年1月
稀勢の里 13勝2敗 準 13勝2敗 準 12勝3敗 準 38勝7敗 2016年9月

ちなみに、小錦と貴ノ浪はあと2回ほど可能性がありました。

また、旭富士・貴ノ花・三代目若乃花・武蔵丸の4力士は横綱になっていますが、もっと早く横綱になっていた可能性もあります。

最近の綱取り場所の傾向

2017年1月現在、横綱昇進の条件は『大関が2場所連続優勝、もしくはそれに準ずる成績を挙げた時』です。しかし『大関が2場所連続優勝』は良いとしても、『それに準ずる成績を挙げた時』というのが分かりづらい部分です。

そこで、最近の大関が綱取りとなった場所をまとめた表がこちらですが、この中では鶴竜だけが横綱昇進を果たしています。

四股名 二場所前 直前 綱取り 綱取り場所
把瑠都 11勝4敗 14勝1敗 優 10勝5敗 2012年3月
稀勢の里 10勝5敗 13勝2敗 準 11勝4敗 準 2013年7月
稀勢の里 11勝4敗 準 13勝2敗 準 7勝8敗 2014年1月
鶴竜 9勝6敗 14勝1敗 同 14勝1敗 優 2014年3月
稀勢の里 9勝6敗 13勝2敗 準 9勝6敗 2014年7月
琴奨菊 8勝6敗1休 14勝1敗 優 8勝7敗 2016年3月
稀勢の里 9勝6敗 13勝2敗 準 13勝2敗 準 2016年5月
稀勢の里 13勝2敗 準 13勝2敗 準 12勝3敗 準 2016年7月
稀勢の里 13勝2敗 準 12勝3敗 準 10勝5敗 2016年9月
豪栄道 7勝8敗 15戦全勝 優 9勝6敗 2016年11月

まず、大関が優勝、もしくは優勝同点だった場合は、翌場所が綱取りになるのは確実です。

豪栄道が二場所前に負け越していたのに綱取りになっているところを見ると、今は優勝すればそれ以前の成績は特に問われないと考えられます。

ただし『優勝に準ずる成績=準優勝』というわけではないようです。

2014年7月場所で12勝3敗で準優勝だった琴奨菊は翌場所は綱取りにはなりませんでした。また、2009年7月場所で13勝2敗で準優勝だった琴欧州も翌場所は綱取りになっていません。

では、なぜ稀勢の里は何度も準優勝の翌場所が綱取りになっているのでしょうか?

それは稀勢の里は大関での成績が安定しているからです。琴奨菊と琴欧州が準優勝した時は、それまで1桁での勝ち越しが多く、角番も二度ほどあったため、綱取りの声が上がらなかったと考えられます。

しかし、稀勢の里は2016年まで大関在位30場所にして角番はわずか一度のみ、8勝7敗というギリギリの勝ち越しは一度もなく、2桁での勝ち越しは23場所もあります。

そして、この安定感に加えて横綱との対戦成績も良いことから、『稀勢の里ルール』とも揶揄されることもありますが、準優勝でも綱取りとなる場合が多いのです。

ただし、いくら稀勢の里でも11勝4敗の準優勝の翌場所が綱取りとなったことはありません。12勝3敗での準優勝の翌場所が綱取りになったこともありますが、それは直近の成績や内容を評価されてのことです。

なので、綱取り場所になるための条件としては、成績の安定している大関なら13勝2敗での準優勝以上と言えるでしょう。

しかし、それで綱取りとなった場合に昇進できるのは、やはり『優勝』の場合のみと考えられます。準優勝では稀勢の里も横綱に昇進できていませんし、旭富士の横綱昇進以降は『準優勝 ⇒ 優勝同点』での前例もありませんからね。

まとめ

『大関が2場所連続優勝、もしくはそれに準ずる成績を挙げた時』という横綱昇進の条件を、最近の傾向でまとめるとこのようになります。

  • 大関が2場所連続で優勝
  • 大関が『優勝同点 ⇒ 優勝』(鶴竜)
  • 成績の安定している大関が『13勝2敗以上の準優勝 ⇒ 優勝』(稀勢の里ルール)

ちなみに『2場所連続で優勝同点』の場合は、1978年7月場所に横綱に昇進した二代目若乃花のみですが、『優勝に準ずる』で優勝同点以上の成績はありませんので、「今もそれが適用されるのでは?」というのが、個人的な考えです。

また「横綱が負け越したらどうなるか?」については、こちらで解説しています。
⇒ 横綱は負け越したら引退?過去に負け越した横綱は?

追記

ついに稀勢の里の横綱昇進が決まりましたね!

しかし、稀勢の里の横綱昇進については『甘い』という意見もあるようです。
⇒ 稀勢の里の横綱昇進は甘い?過去の年間最多勝受賞力士の場合は?

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