スギッチ引退の理由から学べるブランディング戦略とは?

スギッチ引退の理由から学べるブランディング戦略とは?

俳優・成宮寛貴さんの引退報道が世間に衝撃を与えた12月9日、秋田県では『スギッチも引退する』というショッキングなニュースが報道されました。

もちろん秋田県民としてはスギッチが引退するのは非常に残念ですし、最初は僕も「もったいないな」と思いました。しかし、スギッチが引退する理由を知った時「これはブランディング戦略としては正解かもしれない」と思ったのです。

そこで今回は、スギッチ引退の本当の理由と、そこから学べるブランディング戦略について解説したいと思います。

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スギッチ引退の理由

スギッチが引退する理由は、デザイナーさんと県の間で、キャラクターの使用は10年間(2017年11月29日まで)という覚書を以前より交わしていたからと報道されています。

なので、昨年秋田でもう一体のゆるキャラ「んだッチ」が誕生した時にも『スギッチがリストラされる』という噂がありましたが、この報道だけをみると「んだッチ」は特に関係無いように感じますよね。

しかし、本日発行された地元新聞の記事を読んだことで、やはり「んだッチ」の誕生はスギッチ引退の理由の一つだということが分かったのです。

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スギッチ引退の本当の理由?

12月10日の秋田魁新聞朝刊のスギッチ引退の記事の中では、取材を受けたスギッチのデザイナーさんがこのように答えていました。

キャラクターが2種類あってもお互い存在がぼやけてしまう。長い間スギッチのデザインを使ってもらい、お世話になった。
出典:秋田魁新報

つまり、県としてはスギッチと「んだッチ」の2枚看板でいくつもりでしたが、きっとデザイナーさんとしては、このままでは上手くいかないと思ったんでしょうね。

そしてこれが「ブランディング戦略としては正解」だと僕が感じた部分でした。なぜなら、今回の件は2体のゆるキャラの存在のためだけでなく、秋田県のPRのためにも1体だけのほうが良いからです。

もちろん「2体いたほうが、たくさんPRできるじゃん!」という気持ちも分からないわけではありません。しかし、これが3体だったら?4体だったら?極端な話、県のゆるキャラが100体いたらどうでしょうか?

これでは秋田県をPRするどころか、どんなイメージを持たせたいのか曖昧で、失敗するのは明確ですよね。

ですから、秋田県をPRするという目的においては、誰もが「◯◯=秋田県」というブランドイメージを持てるように、1体に絞ることがベストと考えられるのです。

2体のゆるキャラを共存させることは不可能か?

しかし、場合によっては「スギッチ」と「んだッチ」の2体を共存させることは不可能ではありません。やり方としては2体のゆるキャラの目的を分けることです。

例えば「んだッチ」は動けるという長所がありますので、何かスポーツ系のイベントを中心に周って秋田をPRする。そして「スギッチ」は秋田の食材をPRするために食いしん坊というキャラにして、食のイベントを周るような感じです。

ちなみにこれは、ガチャピンとムックの特徴をパクっただけなんですけどね^^;

もちろんこれが成功するかどうかは分かりませんが、これも一般の企業であればどこでもやっているブランディング戦略です。日本が世界に誇るトヨタでも、高級車はレクサス、大衆車はカローラとブランドを分けていますからね。

ですので、もし2体のゆるキャラを共存させるのであれば、目的を分ける事で、秋田県には相乗効果が期待できたかもしれないのです。

まとめ

このように2体のゆるキャラを共存させる方法が無いわけではありませんが、上手くいくとは限りませんし、予算などの問題もありますからね。やはり「◯◯=秋田県」というイメージを持ってもらうためには、今回のスギッチ引退という判断は正解だったのではないかと思います。

また、今回の件を一番残念に感じているのは、スギッチの産みの親であるデザイナーさん自身なのではないでしょうか?ゆるキャラと秋田県のためを思って下した今回の判断は、僕は素晴らしい勇気ある決断だったと思っています。

少なくとも「気が付いたらいなくなっていた」という事態は避けられましたし、スギッチには来年引退セレモニーも予定されていますからね。秋田県の功労者であるスギッチには、ふさわしい引き際です。

ただし、スギッチの引退までにはまだ1年弱ありますので、まだまだ頑張ってもらいたいですけどね。

そして「んだッチ」にもしっかりとスギッチの意思を引き継いで、秋田県のPRのために頑張ってほしいと思います。

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