「はいはい、また秋田の学力トップクラスアピールでしょ?」
今回の「子育て移住するなら秋田県がオススメ」というタイトルを見て、おそらくそんな風に思った方も多いでことしょう。
確かに秋田県の子供の学力がトップクラスであることは、毎年何度もメディアでも取り上げられて話題になっていますが、それだけで移住を決めようとはなかなか思わないですよね?
子供の学力はもちろん大事ですが、子供の安全や安心して子育てができる環境こそが一番大事なはずです。
しかし、その辺を客観的に分析してみても、実は秋田というのは子育てに適した県と言えるのです。今回はその理由を分かりやすく5つのポイントに分けて解説したいと思います。
子育て移住するなら秋田県がオススメな5つの理由
子供の不登校率が低い
先にも書いたように秋田県の子供の学力がトップクラスなのは有名ですが、秋田県は子供の不登校率が低いことはあまり知られていないと思います。
2015年9月に公表された総務省の「児童生徒の問題行動等生徒指導上の諸問題に関する調査」によると、秋田県の小中学校の不登校児童は1000人あたり8.9人となっています。
「8.9人もいるなんて多いじゃん」と思われるかもしれませんが、これで秋田県の不登校率は47都道府県の中で最下位、つまり不登校の児童の割合が一番少ないということです。
また、同じ年に公表された高校生の中退率の調査でも秋田県は1%と最下位で、高校を中退した生徒の割合も一番少なくなっています。
不登校や中退する子供が少ないということは、それだけ子供も学校に通いやすい環境であると言えますよね。
通勤・通学時間が短い
総務省が今年公表した「社会生活基本調査」によると、秋田県の『通勤・通学時間』は平均57分で、他の6つの県と並んで31位になっています。31位というと微妙な感じですが^^;最下位は宮崎県の50分なので、そこまで時間の長さに違いはないですよね。
また、この調査によると全国平均は1時間14分で、首都圏の東京・神奈川・埼玉・千葉は1時間30分を超えています。
ちなみに僕は以前神奈川に住んでいたことがあったんですが、その時に驚いたのが、電車通学をしている子供の多さです。
もちろん秋田でも電車通学をしている子供たちはいますが、都内で黄色の帽子を被った小学校に入学したての子供が通勤ラッシュの満員電車に乗っているのを見た時には、可哀想に思えて仕方がなかったですね。
おそらく私立の学校に通う子供たちだと思いますが、そこまでして世間一般で良いと言われている学校に通う必要があるのかと思いました。都内でも公立であれば徒歩で通えるところはあると思いますので、本当に子供のためを思うなら、その辺も考えてあげるべきなのではと思っています。
ただし、秋田県も以前に比べると子供の通学時間は伸びてきています。
というのも、人口減少のために学校の統廃合が進んでいますので、どうしてもその分学校が遠くなってしまう子供たちが増えてしまうんですよね。
しかし、その辺は自治体の取り組みもあって、公立の小中学校であればスクールバスもありますので、そういった意味では安心できると思いますよ。
イクメンが多い
先の総務省の「社会生活基本調査」によると、秋田県ではお父さんたちの子育ての参加時間が1時間44分で全国第1位になっています。つまり、これは『イクメンが多い』ということですね。
そしてこれは先にお伝えした「通勤・通学時間」にも関わることで、通勤時間が短いからこそ子育てに費やす時間を確保できるとも言えます。
もちろん、お父さんたちの子育てに対する意識の高さもあるとは思いますが、これに関して言うと埼玉県のお父さんたちはもっとスゴイなと思いました。
なぜなら、埼玉県は通勤時間の平均が1時間34分で全国で2番目に長いのに、子育ての時間の平均も1時間37分で全国で2番目になっているからです。
ちなみにこのブログは秋田県びいきですが、他の都道府県の素晴らしい所は素直に褒めます(笑)
ただし、埼玉県のお父さんたちはそれだけどこかで無理をしているとも言えますので、どうか身体を壊すほどの無理だけはしないよう気を付けてほしいと思います。
犯罪発生率が低い
日本は世界有数の治安の良い国ですが、そんな日本の中でも秋田は最も治安の良い県でもあります。
警察庁が公表している都道府県別犯罪発生件数を基にした「人口1千人当たりの犯罪発生件数の都道府県ランキング」によると、秋田県は4.08件で全国で一番発生率が低くなっています。
ちなみに全国平均が9.66件のようなので、その半分以下ということになりますね。
交通事故発生率が低い
また、秋田は犯罪の発生率だけでなく、交通事故の発生率も非常に少なくなっています。
保険の窓口インズウェブがまとめた「交通事故発生ランキング(都道府県別)」によると、秋田県の交通事故発生率は0.28%で、これは全国で3番目の低さになっています。
犯罪も交通事故も発生率が低い秋田は、それだけ安心して子育てもできる県と言えますよね。
まとめ
ということで、秋田県が子育て移住にオススメできる理由はこちらの5つです。
- 子供の不登校率が低い
- 通勤・通学時間が短い
- イクメンが多い
- 犯罪発生率が低い
- 交通事故発生率が低い
こうして見ると、秋田県がいかに子育てに適した環境であるかが分かりますよね?
ただし、これだけで安易に移住は決めないで下さい。
秋田はやはり寒いですし、車の免許が無ければ生活は非常に大変です。寒いのがどうしても嫌いな方には移住はオススメできませんし、車の免許を持っていない方は、まず免許を取得してからにして下さい。
まぁ普通こういうのは、悪い部分を先に伝えてから良い部分を伝えるものなんですが(笑)
安易に移住を決めて「こんなはずじゃなかった」とは思ってほしくなかったので、今回はあえて最後に秋田での生活のデメリットもお伝えしました。
とは言え、今回の内容を読んでみて、もし秋田県も子育て移住の候補の一つとして考えて頂けるのなら、秋田県民として非常に嬉しく思います^^
追伸
この記事が、大手メディアサイト『ナースときどき女子』で紹介されました。

秋田以外の地方暮らしの体験談も満載ですので、地方への移住をご検討中の方は、合わせて参考にしてみてくださいね。