千葉県流山市に移住者が殺到!井崎市長が行った3つの戦略とは?

千葉県流山市に移住者が殺到!井崎市長が行った3つの戦略とは?

千葉県の北西部に位置する流山市(ながれやまし)には近年移住者が殺到しており、
2009年5月に16万人だった人口は、2014年4月に17万人を超え、
わずか5年の間で1万人も人口が増加しています。

さらに2016年10月現在は18万人到達も目前になっていますが、
以前は人口が低迷して高齢化が進んでいた時期もあったようです。

そして、そんな流山市を移住者の集まる街に変えたのが、
現在4期目を務めている井崎義治市長です。

今回は井崎市長が行った3つの戦略について紹介していきたいと思います。

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流山市に移住者を殺到させた井崎市長が行った3つの戦略

財政健全化

財政を健全化させることは、どんな自治体にも求められることですが、
流山市も移住者を集めるには市民サービスの充実が必要不可欠でしたので、
そこに予算を投じるために財政の健全化を実現しました。

具体的には、公共事業の入札方法を変更して費用の大幅な削減をしたり、
議会特別職の報酬削減、職員数の削減、補助団体の見直し…などなど。

このように徹底的に財政改革に取り組んだ流山市は、
市民一人当たりの行政コストランキングにおいて、全国最小を記録したのでした。

良質な住環境の整備

移住者を集めるためには、もちろん良質な住環境も必要ですよね。

そこで流山市では、景観・住宅・開発などに関わる条例を定め、
さらには緑についてもCO2を削減する計画も進めています。

子育て・教育環境の充実

流山市への移住者は子育て世代が非常に多く、
人口比率が団塊世代を上回っているのが特徴的です。

というのも、そもそも井崎市長が行った改革は、
全て子育て世代の移住者を増やすためだったからです。

 

財政改革を行ったのも保育・教育サービスを充実させることが目的で、
許認可保育園の新設・増設によって待機児童ゼロを目指しており、
教育分野でも小中学校には英語指導員や助手を配置しています。

そして、こうした取り組みがあるからこそ、
流山市には単に移住者が集まってくるのではなく、
特に子育て世代の移住者が多く集まってくるようになったのです。

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井崎市長が行った戦略の本質

こんな風に紹介すると、どんな自治体でも
マネをすれば移住者を集められるように感じるかもしれませんね。

しかし、井崎市長が行った戦略の本質はそこではありません。

井崎市長は民間のシンクタンク出身ということもあってマーケティングのプロであり、
流山市の人口増加の背景には緻密な戦略があったのでした。

SWOT分析

これは目標達成のために自分の強み・弱み・機会・脅威を分析することで、
このあとに解説する戦略の前段階として必要な事になります。

分かりやすく言うと、とにかく自分自身をよく理解するということになりますね。

ポジショニング

これはSWOT分析で分かった情報を元に自分の立ち位置を決めることで、
流山市の場合は千葉県や首都圏の中での立場を考えることになります。

そして、流山市は決してメジャーな市ではありませんでしたが、
ゆったりした戸建て住宅が多く、緑化資源も豊富でした。

また、当時は2005年8月に開通する「つくばエクスプレス」で、
都心への所要時間も短縮されるという目論見もありました。

そこで流山市が打ち出したのが、
『都心から一番近い森のまち』というポジショニングだったのです。

ターゲッティング

商品を販売する企業であれば、どんな商品にも必ず
「どんな人に買ってもらうか?」というターゲットがあります。

なので、人口増加を目標に掲げた流山市にとっては
「どんな人たちに移住してもらうか?」がターゲッティングになります。

そして、流山市は都内から近くて子育てする住環境が充実しているという遡及で、
「共働きの子育て世代」をメインターゲットとして施策を展開していったのです。

まとめ

つまり、先にお伝えした財政改革・良質な住環境の整備・子育て・教育環境の充実は、
「共働きの子育て世代」をターゲットとしたマーケティング戦略があったうえで
行ってきた取り組みだったということなのです。

ですから、流山市が行ってきた人口増加のための施策を表面的にマネしたところで、
マーケティングやターゲット選定ができていなければ、
その自治体に人を呼び込むことは厳しいと言えるでしょう。

 

ただし、流山市が人口を増やす事に成功したのは
「つくばエクスプレス」のおかげという側面もあるかもしれませんし、
マーケティングを行えば必ずうまくいくとも限りません。

しかし、こういった緻密な戦略がなければ、
流山市にここまで移住者が集まることはなかったでしょう。

『母になるなら、流山市』

こんなキャッチコピーを見たら、
出産を控えた妊娠中の方や、子育てしている方なら絶対に気になるはずですからね。

 

ちなみに、人口減少は日本全国の課題として挙げられていますが、
中でも我らが秋田県は特に少子高齢化が進んでいます。

日本は少子高齢化の最先端とも言われていますが、
秋田県はその中でも最先端中の最先端です。

一見弱みに見えるこの課題を、いかに強みに変えて乗り越えていくことができるのか?

僕は秋田県民として、今後の県や県内自治体の取り組みに注目していきたいと思います。

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