北海道JA中札内村(山本組合長)に学ぶ枝豆で農業所得爆上げの秘訣とは?

北海道JA中札内村(山本組合長)に学ぶ枝豆で農業所得爆上げの秘訣とは?

北海道の中札内村(なかさつないむら)は十勝平野の南西部に位置する村で、
人口は4000人弱と決して大きな村ではありません。

しかし、JA中札内村(山本組合長)管内では枝豆の生産が盛んで、
農家さんたちの所得が全国平均を大きく上回っていることが話題になっています。

そこで今回は、JA中札内村管内の農家さんたちが、
枝豆生産で農業所得を爆上げできた秘訣を紹介していきたいと思います。

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北海道JA中札内村(山本組合長)に学ぶ枝豆で農業所得爆上げの秘訣

JA中札内村管内の農家の所得はどのくらいなの?

調べてみると、北海道の平均農業所得は600万円ほどですが、
十勝地域はその倍の1200万円ほどになっています。

しかし、JA中札内村管内に限って見ると、
さらに上回る1800万円と、北海道の平均の3倍にもなっています。

このように中札内村の農家さんたちの所得があまりにも高いため、
この話をすると「桁が一つ間違っているんじゃないか」と思われることもあるそうですよ(笑)

参照:http://www.hkk.or.jp/kouhou/file/no600_report-2.pdf
(枝豆の生産輸出と今後の展望∼国際競争に生き残る地域農業の展開∼)

中札内村の枝豆生産の歴史

このように今でこそ順風満帆に見える中札内村の枝豆生産ですが、
もちろん始めから上手くいっていたわけではないようです。

中札内村で枝豆生産を始めたのは遡ること32年前の1984年、
当時はわずか3名の農家さんたちによる試験栽培からスタートしました。

そして、1992年にはJAが3億円以上もの費用を投じて冷凍加工工場を新設するも、
その後は12年連続で赤字が続いてしまったと言います。

中札内村に訪れた転機

そんな中札内村の枝豆生産に転機をもたらしたのが、
2002年に組合長に就任した山本勝博さんでした。

山本さんは自身も生産者として枝豆を出荷していましたが、
組合長になってから初めて赤字続きだった実体を知ったと言います。

赤字になってしまう原因は販路不足で、
職員が営業に回っても門前払いされてしまうことが多かったのです。

 

そこで、山本さんは自ら冷凍枝豆を持ってトップセールスに出かけ、
組合長自らの営業では相手も門前払いはできず、
徐々に販路を広げていくことに成功しました。

トップセールスと言うと、東国原さんが宮崎県知事時代に行って話題になりましたが、
東さんが知事だったのは2007~2011年にかけてでしたので、
山本さんはその前から行っていたということになりますね。

 

組織の形態として、トップ自ら現場に動いていく事には賛否両論あると思いますが、
僕は山本さんのように先陣切って動いてくれるような上司のほうが魅力を感じます。

もちろん、何もかも頼りっぱなしというのもダメですけどね^^;

しかし、いつも何をやっているのかが分からない上司よりも、
何をやっているのかが見える上司のほうが、その方の元で働く人たちも、
「よし、頑張ろう!」と意識が高まっていくと思います。

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好循環が生まれる

こうして中札内村の枝豆生産は、山本さんが組合長になって販路を拡大したことで、
増産に踏み切り、設備投資もできるという好循環が生まれていきました。

また、今では収穫してから3時間以内に冷凍保存ができる体制も整い、
ここで加工された枝豆は、1年経ってから食べても収穫したての物と
違いが分からないほどおいしく食べられるようです。

そして、この冷凍保存の技術を活かして海外にも販路を広げることができ、
中札内村の農家さんたちの所得の爆上げと安定に繋がっていったというわけです。

ちなみに、海外に販路を広げる時にも、
もちろん山本組合長が自らトップセールスを仕掛けていったようですよ。

秋田県と枝豆について

枝豆と言えば、実は近年秋田県で最も生産に力を入れている作物の一つで、
「目指せ生産量日本一」を合言葉に、多くの農家が生産に取り組んでいます。

そして、そのかいあって昨年はついに出荷最盛期となる7~10月期において、
初の出荷量日本一に輝きました!

もちろん、味もすごく美味しいですよ^^

 

しかし、県内の農業関係者の皆さんには、
「あ~良かった。日本一になれた。」で終わってほしくはありません。

生産量が日本一になっても、
生産者の所得が安定しなければ何の意味もありませんからね。

つまり、日本一になることは目的ではなく、
生産者の所得を安定させるということが本来の目的のはずです。

ですから、日本一というのはその目的のための単なる一つの目標に過ぎません。

 

食品加工が弱いと言われている秋田ですが、
本気で農家の所得を安定させるために、思い切った設備投資を行うのか?

はたまた、中札内村の山本組合長のように、
県内のJAの組合長が自らトップセールスに動くのか?

今回は中札内村の成功例を紹介しましたが、
他にも参考にできる成功例はたくさんあるはずです。

僕は秋田県民として、今後の秋田の枝豆の展開に期待していきたいと思います。

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