Googleアナリティクスは、WordPressブログにオススメのアクセス解析です。
無料で使える上に高機能、同じGoogleのSearch Consoleやアドセンスと連携させることもできるからです。
そこで今回は『WordPressにGoogleアナリティクスを導入・設定する方法』について解説していきます。
従来のユニバーサルアナリティクス(UA)と、新しいGoogle analytics 4(GA4)を両方設置する2021年最新の手順となっていますので、ぜひ参考にしてみてください。
なお、新しくWordPressブログを作った方、既存のブログに追加する方に合わせて、それぞれパターン別でお伝えしています。
自分のWordPressに合った設置方法を参考にしてください。
【新規】WordPressにGoogleアナリティクスを導入・設定する方法
ここでは、新しく作ったWordPressブログにGoogleアナリティクスを導入・設定する方法を解説していきます。
動画でも解説していますので、合わせて参考にしてみてください。
アカウントの新規作成
まず始めに、GoogleアナリティクスにWordPressブログを登録します。
初めてアナリティクスを使う方
アナリティクスの利用にはGoogleアカウントが必要になりますので、アカウントを持っていない方は、先に作っておきましょう。
⇒ Googleアカウントの作成はこちら
Googleアカウントを持っている方は、アナリティクスの登録画面にアクセスします。
⇒ Googleアナリティクスはこちら
『無料で設定』をクリックします。
アナリティクスに新しくWordPressブログを登録する方
すでに他のWordPressブログをアナリティクスに登録している方は、アカウントを新規で作成します。
アナリティクスの管理(歯車マーク)をクリックして、『アカウントを作成』に進みます。
アカウントの作成手順
次にアカウント名の入力画面になりますが、こちらには登録するブログ名を入力します。
【補足】
Googleアナリティクスには、この3つの設定項目があります。
- アカウント:会社、組織の名称など(最大100個)
- プロパティ:サイト名など(1アカウントに最大50個)
- ビュー:データ(1プロパティに最大25個、ユニバーサルアナリティクスのみ)
元々GoogleアナリティクスはWEB制作会社が使うような高機能ツールのため、1つのGoogleアカウントで複数の会社組織・サイトの登録が可能です。
しかし、僕たちのような個人ブロガーはあまりたくさんのサイトを登録することはないと思います。
ですから、本来アカウント名には会社名などを入れますが、今回はアカウント名にブログの名前を入れて、『1アカウント・1プロパティ・1ビュー』という利用方法がオススメです。
~~~ ここまで補足 ~~~
アカウント名(ブログ名)を入力したら、下にスクロールして『次へ』をクリックします。
次にプロパティ名・タイムゾーン・通貨を設定して『詳細オプションを表示』をクリックします。
なお、ここで入力するプロパティ名も、ブログ名で問題ありません。
詳細オプションでは、従来のユニバーサルアナリティクスの同時設置が可能になります。
ユニバーサルアナリティクスはあとで追加することもできますが、今ここで設定したほうが手間がかからず楽です。
- 右上の表示をONにする(灰色 ⇒ 青色)
- ブログのURLを入力
- 『Googleアナリティクス4とユニバーサルアナリティクスのプロパティを両方作成する』にチェック
- 『次へ』をクリック
アンケートに答えて『作成』をクリックします。
『Googleアナリティクス利用規約』と『Googleとのデータ共有に適用される追加条項』が表示されますので、両方読んでチェックを入れ、『同意する』をクリックします。
これでGoogleアナリティクスのアカウント作成は完了です。
GA4とUAを同時に設置する方法
アナリティクスのアカウント作成が完了したら、WordPressブログにタグを設置していきます。
タグの設置方法は2つのやり方がありますので、自分が利用しているテーマに合わせて参考にしてみてください。
- 『UA-◯◯◯』に対応していないテーマ(例:Luxeritas)
⇒ GA4のタグで設置する方法 - 『UA-◯◯◯』に対応しているテーマ(例:Cocoon)
⇒ UAのタグで設置する方法
GA4のタグで設置する方法
- 管理を選択
- プロパティ内のデータストリームをクリック
- URLが表示されている欄をクリック
Google analytics 4にも測定IDがありますが、対応テーマが少ないため、ここではグローバルサイトタグを利用します。
なお、アカウント作成時にユニバーサルアナリティクス(UA)との連携が完了しているので、今回はGoogle analytics 4(GA4)のタグを設置するだけで、GA4とUAの両方が計測できるようになります。
右上のコピーをクリックします。
WordPressテーマ:Luxeritasの場合は『子テーマの編集 ⇒ アクセス解析(head)』の一番下に、いまコピーしたタグを貼り付けます。
なお、タグの設置場所はテーマによって異なりますので、タグ設置の際は、利用しているテーマのマニュアルをご確認ください。
タグを設置したら、PCやスマホで自分のWordPressブログを開いてください。
アナリティクスのリアルタイムでアクセスが確認できれば、設置は完了となります。
UAのタグで設置する方法
ユニバーサルアナリティクス(UA)のタグでアナリティクスを設置する場合は、先にUA側からGoogleアナリティクス4(GA4)を連携する必要があります。
- 管理を選択
- プロパティ内のデータストリームをクリック
- URLが表示されている欄をクリック
こちらに表示されている『測定ID』をコピーします。
- プロパティをUAに変更
- 『トラッキングコード』をクリック
- 『接続済みのサイトタグ』をクリック
- 先ほどコピーしたGA4用の測定タグを貼付け
- ニックネームは適当でOK
- 『接続』をクリック
これでUA側からGA4との連携が完了したので、『×』をクリックして『タグの接続』画面を閉じます。
続いて、UAのトラッキングID(UA-◯◯◯)をコピーします。
WordPressテーマ:Cocoonの場合は、『Cocoon設定 ⇒ アクセス解析・認証 ⇒ Google analytics設定』に貼り付けて保存します。
なお、タグの設置場所はテーマによって異なりますので、タグ設置の際は、利用しているテーマのマニュアルをご確認ください。
タグを設置したら、PCやスマホで自分のWordPressブログを開いてください。
アナリティクスのリアルタイムでアクセスが確認できれば、設置は完了となります。
なお、Cocoonの場合は、管理画面にログインした状態で自分のブログを見た時、そのアクセスをカウントしない設定にできます。
チェックが入っていると、ブログを更新する際に何度も見たときにアクセス数が水増しされてしまうからです。
アナリティクスのリアルタイムで設置が確認出来たら、できればこちらのチェックは外しておきましょう。
【既存】WordPressにユニバーサルアナリティクスを追加する方法
ここでは、2020年10月14日以降にGoogle analytics 4(GA4)だけ設定した方に向けて、従来のユニバーサルアナリティクス(UA)を追加で設置する方法を解説しています。
手順としては、この2つ。
- UAだけのプロパティを作成する
- GA4側からUAを連携させる
動画でも解説していますので、合わせて参考にしてみてください。
UAだけのプロパティを作成する
アナリティクスの管理(歯車マーク)から、同じアカウント内で『プロパティを作成』をクリックします。
プロパティ名・タイムゾーン・通貨を設定し、『詳細オプションを表示』をクリックします。
- 右上の表示をONにする(灰色 ⇒ 青色)
- ブログのURLを入力
- 『ユニバーサルアナリティクスのプロパティのみ作成する』にチェック
- 『次へ』をクリック
アンケートに答えて『作成』をクリックします。
これでユニバーサルアナリティクスだけのプロパティが作成できました。
GA4側からUAを連携させる
続いて、Googleアナリティクス4側から(GA4)からユニバーサルアナリティクス(UA)を連携させます。
UAのトラッキングID(UA-◯◯◯)をコピーし、プロパティをGA4に変更します。
GA4のプロパティに変わったら、『データストリーム』を開きます。
ウェブストリームの詳細画面が開いたら、『接続済みのサイトタグ』をクリックします。
- 先ほどコピーしたUAのトラッキングIDを貼付け
- ニックネームは適当でOK
- 『接続』をクリック
これでGA4側からUAとの連携が完了したので、『×』をクリックして『タグの接続』画面を閉じます。
PCやスマホで自分のWordPressブログを開いてください。
ユニバーサルアナリティクスのリアルタイムでアクセスが確認できれば、設置は完了となります。
もしリアルタイムのアクセスが確認できない場合は、この2点を行ってみてください。
- アナリティクスとサイトの両方をF5で更新してみる
- そもそもGA4のタグを設置しているか確認する
それでもリアルタイムのアクセスが確認できない場合は、UA側にGA4を連携させてUAのタグを貼り付ける方法もあります。
- 管理からGA4プロパティ内の『データストリーム』を開く
- 『測定ID』をコピー
- プロパティをUAに変更して『トラッキングコード』を開く
- 『接続済みのサイトタグ』にGA4の測定IDを設定
- UAのトラッキングID(UA-◯◯◯)をコピーしてWordPressに設置
詳しくは先ほど新規のWordPressに設置する方法で解説していますので、よろしければ参考にしてみてください。
⇒ UAのタグで設置する方法
【既存】WordPressにGoogleアナリティクス4を追加する方法
ここでは、2020年10月14日以前から従来のGoogleアナリティクス(旧GA・ユニバーサルアナリティクス)を利用していた方に向けて、新しいGoogleアナリティクス4(GA4)を追加する方法を解説しています。
動画でも解説していますので、合わせて参考にしてみてください。
このブログもこの手順で旧GAに新しいGA4を追加しました。
旧GAにGA4を追加する手順
管理(歯車マーク)からプロパティ内の『GA4設定アシスタント』を選択します。
『ようこそ』をクリックします。
『プロパティを作成』をクリック。
『GA4プロパティを確認』をクリック。
このように新しくGA4用のプロパティが作成されていれば、追加設定は完了です。
既存のUAタグを利用できない場合の対処法
通常であれば、これまで解説してきた手順でGA4を追加した場合、設置済みのUAタグでGA4も計測できるため、追加でGA4のタグを設置する必要はありません。
しかし、先ほどの『プロパティを作成』の画面で、このような表示になった場合は、既存のタグを利用できないため、追加でGA4用のタグを設置する必要があります。
とは言え、とりあえずGA4のプロパティは作成できますので、このまま『プロパティを作成』をクリックして、次の手順に進みます。
『GA4プロパティを確認』をクリックします。
GA4プロパティ内のデータストリームを開きます。
ウェブストリームの詳細を開いたら、ここから手順が2つのパターンに分かれます。
- Googleタグマネージャー(GTM)を使っている場合
- GA4のタグを貼り付ける場合(タグマネージャーを使っていない方)
Googleタグマネージャーを使っている場合
旧GAのUAタグ(UA-◯◯◯)をGoogleタグマネージャー(GTM)経由で設定している方は、GA4のタグもタグマネージャー経由で設定する必要があります。
旧GAのUAタグと同じように、GA4の測定IDもタグマネージャーに設定すれば、GA4が計測できるようになります。
GA4のタグを貼り付ける場合
Googleタグマネージャーを利用していない場合は、GA4のタグをWordPressに設置します。
ウェブストリームのグローバルサイトタグを開きます。
こちらのタグをコピーします。
WordPressテーマ:Cocoonの場合は、『Cocoon設定 ⇒ アクセス解析・認証 ⇒その他のアクセス解析・認証コード設定』の『ヘッド用コード』に貼り付けます。
タグを設置したら、PCかスマホで自分のWordPressブログを確認してみましょう。
アナリティクスをGA4プロパティに設定し、リアルタイムのアクセスが流れてくれば、無事設置は完了となります。
まとめ
今回は『WordPressにGoogleアナリティクスを導入・設定する方法』について解説してきました。
Googleアナリティクス4とユニバーサルアナリティクスの両方を設置しましたが、今後はこのような感じで利用してみてください。
- Googleアナリティクス4
⇒ リリースされたばかりなので、とりあずデータを溜めておく - ユニバーサルアナリティクス
⇒ まだ廃止の予定がないので、データ分析はこちらを使う
また、ユニバーサルアナリティクスを導入したことで、サーチコンソールとの連携が可能になります。
連携の手順はこちらで解説していますので、よろしければ合わせて参考にしてみてくださいね。