日本三景は学校の勉強では習いましたが、大人になってから聞かれるとなかなか3つ出てきませんよね?
自分が住んでいる場所の近くにある日本三景は分かっても、残りの2つが出てこない方も多いでしょう。
そこで今回は日本三景の3つの場所と覚え方を解説していきます。
日本三景
京都府宮津市:天橋立
京都府宮津市の宮津湾と内海の阿蘇海を南北に隔てる砂州は『天橋立(あまのはしだて)』と呼ばれており、日本三景の一つです。
天橋立は京都府内の観光地としては、京都市を除くと第1位になるようです。
この地形を見ると「どうすればこんな形になるの?」と思ってしまいますが、数千年~数万年かけて現在の姿にまで成長しています。自然の力はやはり凄いですよね。
しかし、近年は浸食による縮小・消滅の危機や、松食い虫の発生によって松が枯らされるなどの被害もあり、行政による対策でその美しい景観が守られています。
また、天橋立を見る時に腰を曲げて前屈し、自分の股の間から見ることを『股のぞき』と言います。
この『股のぞき』で天橋立を見ると、海と空が逆転して天橋立が天に架かる橋のように見えます。
『股のぞき』は傘松公園や天橋立ビューランドが観光ポイントなので、天橋立に観光に行った際にはぜひお試しください。
宮城県:松島
宮城県の松島湾内外にある大小260余りの諸島は『松島(まつしま)』と呼ばれており、日本三景の一つです。
または、それら諸島と湾周囲を囲む松島丘陵も含めた修景地区のことを含めて『松島』と呼ばれることも多いようです。
松島の260余りの島には、それぞれ個別の名前があるというのが驚きです。
江戸時代の俳諧師である松尾芭蕉が松島を訪れた時、あまりの絶景に句が思い浮かばず「松島や ああ松島や 松島や」という句を詠んだのは有名な話ですよね。
しかし、その場で句が思い浮かばなかったのは事実でも、実際は後世の狂歌師の田原坊の作であるとも言われているようです。
ちなみに僕が小学生時代には、修学旅行で仙台と松島に行く学校が多かったので、おそらく秋田県民にとって日本三景と言えば、まず『松島』を思い浮かべる方が多いだろうと思います。
広島県廿日市市宮島町:厳島
瀬戸内海西部、広島湾の北西部に位置する芸予諸島の島は『厳島(いつくしま)』と呼ばれており、日本三景の一つです。
厳島の通称は宮島で、安芸の宮島とも呼ばれることがあります。
厳島の観光の中心と言えば厳島神社ですが、厳島の厳島神社は全国に約500社ある厳島神社の総本社です。
厳島神社は平清盛により現在の海上に立つ大規模な社殿が整えられましたが、1200年代前半の2度の火災で建物の全てが焼失し、現在残る社殿は1240年~1243年に造営されました。
また、厳島には1800人ほどの方が住んでいるようですが、観光客は年間300万人を超えるようです。
特に外国人旅行客からの人気が高く、やはり潮の満ち引きによってガラリと変わる景観は魅力的ですよね。
潮が引いた時には厳島神社の大鳥居まで歩いて行くこともできますが、地面が濡れて靴に泥などがついてしまうため、汚れてもよい靴や防水の靴を用意しておくと良いかもしれませんね。
日本三景の覚え方
日本三景はこの3つです。
- 京都府宮津市:天橋立
- 宮城県:松島
- 広島県廿日市市宮島町:厳島
そして、この3つの頭文字を取ると「あまい」になります。
くだらない覚え方ですが(^^;)参考にしていただけると幸いです。